ドイツ・エコバウツァーⅡ

2006.10.21

本当はドイツのエコロジー建築について書きたいのだが、まだなかなか書きだせない。
確かにドイツは環境に対して真摯な態度を取っている国だ。
でも,スゴイ、スゴイといきなり賛美してしまうのもどうか?
今回見たエコ建築はまさしくドイツの風土、歴史、国民性に根ざしているものだった。
要するにドイツっぽいよねー、の思わず口に出そうなもの。
果たして日本型、或いはアジア型のそれってどんなものなのだろう?

とりあえずは助走、と行こう。

ドイツの建築家はどちらかというと上手くない。硬い。
人をワクワクさせる建築はやはりラテン系だ。
しかしこれはちょっと違った。
下の写真は、エコバウ(エコ建築)の大家ヨアヒム・エブレによる幼稚園の一コマ。
僕らを日本人と知って、自分の服についた日の丸を指している。

とにかくここの子供たちは元気で生き生きとしていた。
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この幼稚園の庭にあった建物のような遊具。
幼稚園によく見かけられる既製品の滑り台やジャングルジムは一切ない。
その代わりに敷地全体に変化のあるランドスケープを作っている。
上ったり、駆け下りたり、寝転んだり・・・・。
この家?もブリッジを渡ったり、梯子やスロープで入ったり、あるいは潜り込んだりして入るようになっている。
しかも内部は一見するよりも複雑で変化に富み、子供用にスケールが小さく作られ、身体性を持った空間構成はワクワクするものだった。
遊具?ではあるが、まさしく建築の空間構成の醍醐味を持っていた。
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ヨアヒム・エブレはエコ・バウの大家だと知られているが、省エネとか断熱性能がどうだこうだと言う前に、まずは建築家なんだと思う。
深い感情、感動、愛があって、そこから彼の環境思想が生まれたのだろう。安心した。