ゲージュツとドクショの秋

2011.11.25

前回の続きですが、
教会の玄関ドアで素晴らしかったのは、
ローマの近く、列車で1時間ほどのオルヴィエートOrvietoのドゥオーモ(大聖堂)の扉です。
オルヴィエートは山の頂上にある山岳都市(hilltoptown)で、
中世に栄えた小さな美しい街。

建物自体は14世紀の初めの建造で、ロマネスクからゴシックへの移行期の建物。
僕が行った時は残念ながら修復中だったが、堂々として美しい。
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玄関扉は20世紀の彫刻家エミリオ・グレコの手になるもの。
ヨーロッパの建物は建ててそのままというものは少なく、
次々と手を加えていく。
でも、それまでの建物をリスペクトし調和させながら、さらにすばらしい建物に作り上げていく。
14世紀にできたオルヴィエートのドゥオーモもにも、20世紀の作家の玄関扉が何の違和感なく付いている。
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