もう一つ、お勧めの本

2008.10.09

「生物と無生物とのあいだ」です。
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これも話題の本なので読んだ人がいるかも。
二十歳代のころから生物、生態学の本は読んできました。
(実は僕の建築感はこれにかなり影響受けていると思う)

その中でもこの本は出色の出来ばえ。
まず科学者なのに、と言っては失礼でしょうが、
文がうまい。
(本全体の最後の一文などなかなか)
それに平易に、楽しく読ませる。
科学的説明の中に科学者の生きざまなどが分かって楽しい。

生物学者や物理学者は、特に海外の人は哲学的な世界観がある。
偉大な学者は世界観を変える哲学者、思想家なんですね。
だからそれに付き合うには結構骨の折れる。
でもこの本はこれを実にうまく説明している。
ご一読を。