みんなで住むの原点

2017.01.14

元旦の新聞にゴリラの研究者、山極寿一さんという方のインタビュー記事が出ていた。

思わず引き込まれてしまう内容に、山極先生の本を探し求める。

何冊も本を出しておられる方だが、「サル化」する人間社会、をさっそく買う。

「サル化」する人間社会 (知のトレッキング叢書)

この本に惹かれたのは集合住宅の設計をやってきたからかもしれない。

建築の設計をやっていて、特にこの東京という街では、人間関係や家と家の関係がバラバラに断絶しつつあることが大変気になっていた。じわりじわりと人間関係における寂しが増し、不幸な街になってきているような気がする。

そんなことから皆が適度な距離を保ちつつも、一つの場所に対する共有感を持てるような集合住宅の設計目指してきた。

山極先生の本によると、ゴリラはチンパンジーなどのサルとは違い、自分以外のものの気持ちを理解する能力、共感能力がとっても高いらしく、集団に対する帰属意識も高い。

一方、チンパンジーなどのサルは個々がバラバラで、それは自由だともいえるが、孤独。

東京の人間はチンパンジー的!

アフリカの森のゴリラの方が余程いい世界を作っているなー、と感心することしきり。

と言って、この本を読めばどういう風に共同住宅を設計すればいいか、ということにはつながらないが、(あまりにも普通な言い方だけど)みんなが幸せになれる共同住宅の設計がいかに重要か、ということの思いを強くした。