さよなら330ci

2016.02.20

宮脇壇さんという建築家がいたが、
彼が事務所のTVを買う時に、
所員に「映らなくてもいい、格好いいのを買ってこい」と言ったとか。
映らなきゃ、TVじゃないけど、気持ちはわかる。

僕も車を買う時は同じようなもの。
車が好きな建築家は多いが、
彼らのように車の詳しいことはわからない。
そんなわけで、デザイン優先。
十数年前、草津白根山で本当に輝くように美しい車が止まっているのを見て、
あっ、これ!と決め、しばらくして買った車が、BMW330ci.

それから10年以上たち、そろそろ買い替え時かなと思っていたが、
この車には愛着があり、なかなか買い替えることができなかった。
これ以上美しい車を見出すことができなかったし、燃費はちょっと悪いがエンジンも悪くない。
でも、古くなったし買い替えようか、いや、やっぱり、ずっとこの車と付き合っていこうか・・・・・、
と、ぐたぐたと煮え切らない気持ちが続いていた。

そうこう迷っているときに、
これだったらまぁ~いいか、という車を発見。
結局、これもまた330ciの後継機だったんだけど、13年目に買い替えることになった。

車検の時期が来ていてディーラーに持っていてもらっている最中で、
下取りに出すと、もう330ciと会うことはなくなってしまう。
車の店まで最後の別れに行ってきた。

そんなに調子が悪いわけではなく、しかも気に入っているのに手放すのだから、本当に車に申し訳ない。
来週には新しい車が来るけど、これまでの車のように思い入れられるだろうか・・・・。

最後に記念写真を撮ってきた。
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