パターン・ランゲージ研究会
2024.05.29
20年ぶりにパターンランゲージ研究会を始めた。
以前は繰り返し何度も研究会をやっていたが、久しぶりに若い人たちに促されて研究会をやることになった。
「パターン・ランゲージ―環境設計の手引き」は1977年にクリストファー・アレグザンダーによって書かれた本。半世紀前の出版にも関わらず根強い影響力を持っているから、そろそろ古典と言っていい本。
残念なことに著者本人は一昨年85歳で亡くなった。
このパターン・ランゲージの日本における受容、解釈は人によりさまざま。
純粋に研究対象の書としてとらえる人、実践のための書として、また建築家、都市計画家、行政にかかわる人とその立場によって読み方、利用の仕方が変わっている。
僕は30歳代の頃、アレグザンダーの下で仕事をしたことがあるから、この本だけでなく、実際の生身の建築家アレグザンダーからも強い影響を受けた。
僕にとっては、 「パターン・ランゲージ」は 建築、都市のより幅広い認識のための眼鏡と言っていいような本。
もっともアレグザンダーだけでなく、他の先生の「度」も僕の眼鏡に入っているけど…。

随分たくさん集まってくれて、「あとりえずbldg.」は満杯。
パターンランゲージの中から毎回1つのパターンをテーマにし、各自がそのパターンに倣い自分なりに発見した事例を発表するというスタイル。
この「自分なりに」というのが結構難しいよう。
つまり「自分自身になる」というのが難しい。
これが建築家になるための一歩かも。