彦根の講演会が終わって・・・

2006.03.03

例によって懇親会。彦根の江戸時代の町屋に建築家、大工、左官、とび、工務店、といろんな職種の建築関係者が集まって楽しい飲み会が行われました。
講演会を主催したのは彼らの「風土木の家」の会。終わって皆さんと夜遅くまで話がはずんだ。話していて分かったことは、皆さんとってもピュアーに木造建築に打ち込んでいたこと。中村治之さん、笠原哲史さん、池田博昭さん、川村勝美さん、宮内寿和さん、そのほかにも沢山の素晴らしい人がいた。
何で素晴らしいかと言えば、大工の川村さんは京都大学組で学んだ限界耐力法と言う構造計算の仕方で、「石場立て基礎」の実践を試みていること、建築家の池田博昭さんは独自に開発した熱環境の仕組みを実践していること、それに若い(31歳?)大工の宮内寿和さんは何れ平成の大棟梁になるのではと思えるくらいの技術と向上心を持っていること・・・・・。
今、ここ5年くらいからか、日本の木造建築はいたるところで若い人々がチャレンジし始めています。その動きの多くが、昔風の伝統木造構法にに科学性を持ち込んでいること、建築にかかわる様々な業種のつながりを作り、その地域の仲間作を通して地域に適した家づくりを目指していること・・・・。
講演に行ったのですが、寧ろ彼らから教えられることが沢山あった。なんだかとってもうれしい彦根の講演会でした。